南京名物~汤包(タンバオ)
叶子
こんにちは。ここ数日、東京でも雪が降ったり、強風が吹いたりと、お天気が安定しません。せっかく咲いた桜も散り始めています。南京も気温が30度まで上がったかと思ったら急降下したりしたそうですね。季節の変わり目、皆さまご自愛くださいね。
ところで、前々回、お花見について書きましたが、「花より団子」という方もいらっしゃると思います。今回は南京名物の汤包(以下タンバオ)について書いてみます。
私が南京で初めて食べたタンバオは、秦淮区秣陵路の小李汤包です。ご夫婦お二人で切り盛りされている小さなお店です。実は私、そのお店の真向かいに住んでいました。住み始めた当初は気にも留めなかったのですが、寒い冬の朝、タンバオの蒸籠から真っ白な湯気がもうもうと立つのを我が家の窓から見て、勇気を出して買いに行ってみました(当時、「你好」と「谢谢」しか話せなかったので)
6年ほど前、タンバオ一人前8個が確か6元でした。今は8元かな?お店の奥でも食べられるのですが、持ち帰りもできます。黒酢をちょっとつけて食べるもよし、味がしっかりついているので、そのままでもよし。私は持ち帰ってポン酢で食べるのが好きでした。アツアツのタンバオをはふはふ言いながら一口、そして冷たいビールをぐびっ。餃子にビールもいいのですが、タンバオ+ビール=ベストマッチです。ただし、中からスープがジュワっと出てくるので、火傷には注意してくださいね。
このお店、タンバオ以外にもワンタン、シュウマイ、そしてこれまた南京名物の鸭血粉丝汤(ヤーシュエフェンスータン)が食べられます。その字の如く、鴨の血で作った豆腐状の塊がのった春雨麺です。臭豆腐同様、これを苦手とする日本人が多いようですが、このお店の鴨血は全く臭くありません。何だか貧血気味で元気が出ない、という時、意識してよく食べていました。
タンバオと小籠包(ショウロンポウ)、似ているけどどう違うの?
と聞かないでください。何度も南京の方に聞いたのですが、皮の厚さや味が違うとか、色々あるそうです。上海でも無錫でもショウロンポウを食べましたが、個人的には南京のタンバオ、特にこの小李さんのタンバオが一番おいしいと感じました。
今回は小李さんの宣伝のようになってしまいましたが、私、このお店のタンバオが好きなだけはではなく、こちらの奥さんと何気ない会話をするのが大好きでした。中国語が片言しか話せなかった頃からずっと変わらない笑顔で接してくれた明るいおかみさんです。朝5時から夕方6時まで、春節を除いて休みなし。手には火傷の跡がいくつもあります。あの働き者のご夫婦、今もお元気かな、とタンバオの味と同時に懐かしく思い出されます。
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