南京に長城がある?
叶子
五月の南京、皆さんどうお過ごしですか?爽やかな春もあっという間に終わり、既に夏!ではないでしょうか?天気予報では月末には最高気温が33度、34度まで上がるようです。湿度も高いと思いますので、どうぞ熱中症にはくれぐれもご注意くださいね。
労働節の連休中、南京の友人が珍珠泉に家族連れで遊びに行った写真を微信にアップしていました。それを見て私も「あ~行った行った!」と楽しかった一日を思い出しました。そこで皆さんにご紹介します。
珍珠泉(ちんじゅせん、中国語読みではZhenzhuquan)風景区は南京市の北西部浦口区の定山西南麓にあります。市内中心部からは長江大橋を渡った先ですね。私は長江大橋の改修工事前に行ったので、行きは新街口からタクシーでトンネル経由、帰りは路線バスで長江大橋を渡って鼓楼まで戻って来ました。
その時乗った鼓楼までの直通路線は今はないようです。残念!
「泉」と名がつくだけあって、周辺には30余りの泉があり、その水量は一日34,000トン!もちろん透明でとてもきれいな水です。その歴史も古く、南北朝時代から記録が残っており、梁の武帝が高僧法定のために503年に定山寺を建立したところから始まりました。1500年以上の歴史ですね。明清時代には30余りの楼、台、亭、閣が建てられ、山、水、庭園が一体となった美しい景観を求めて多くの人々が訪れ、「江北第一遊覧之所」と言われたそうです。
現在の珍珠泉風景区は南京市が1984年に開発を開始し、動物園、遊園地、プール、ゴルフ場、ホテルなどもある一大行楽地になっています。私が行った日曜日も家族連れで賑わっていました。その風景区の奥まで頑張って歩いていくと、ロープウェイが見えてきます。そのロープウェイに乗って目指すは南京長城です!
「南京に長城があるの?」と思われますよね。それがあるんです。と言っても1990年代に万里の長城見物で有名な八達嶺を模して造られたものです。模造品?とは言え、一対一の比率で、長さ3km、高さ9m、824段の石段という立派な造りなので、行かれてみるとその壮観さに驚かれると思います。実際に私、息が切れました(涙)。
この南京長城のいいところは、まず近いこと。北京まで行かずとも長城見学気分が味わえます。そして人が少ないこと。八達嶺に比べて見物客が少ないので、のんびりゆったりと散策できます。
珍珠泉風景区だけの入場料は40元(子供は半額)。動物園、ロープウェイ(往復)、長城もセットの場合は180元とのことです(変動があったらごめんなさい)。
南京長城で静かに鳥の鳴き声を聞きながら、市内を一望されてみてはいかがでしょうか。
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