1700年の時を超えて〜六朝陵墓石刻〜
目次
皇帝のお墓
南京は三国志で有名な呉の後、5つの王朝が続いた。この6つの王朝の時代を六朝時代と呼ぶ。これは実に1700年前のことになる。1700年前というと日本はまだ古墳時代。小中と
日本の歴史を学んだが聖徳太子が出てくるぐらいからしか勉強した記憶がない。そのぐらい歴史の疎いのでどのくらい古いか想像ができないが、聖徳太子が生まれる約300年も前と考えると相当古そうだ。
呉(222年 – 280年)
東晋(317年 – 420年)
宋(420年 – 479年)
斉(479年 – 502年)
梁(502年 – 557年)
陳(558年 – 589年)
1700年前のものなんて、風化されたり破壊されたりして残っていないだろうと思ってしまうが、驚いたことにその頃の皇帝のお墓がまだ南京近辺のあちこちに存在する。
数にして33箇所。うち南京には11個、江寧には10個だそうだ。
しかも、それが野ざらしになっているのだからなんとなく探検心をそそられてワクワクする。皇帝のお墓なのだからもっと丁重に扱うべきだと思うのだが、そのあたりがおおらかというかなんというか。大陸ならではである。そのおかげでなお興味が湧いてくる。
六朝陵墓石刻
その皇帝のお墓の前に守り神として鎮座してたのが「陵墓石刻」と呼ばれるも、石の彫像である。龍だったり麒麟だったりいろいろのようだが、見た感じでは獅子が多そうだ。
以下におおよその所在地を引用して貼っておくが、交通の便が悪くて、意思をもって見に行かないといけないがせっかく南京にいるのだから、実物を一回はみておきたいところである。
70年前の陵墓石刻と最近の陵墓石刻
いくつかサイトを回って1944年、2008年、2016年の同じ陵墓石刻を見つけた。比べてみるとまた趣深い。
特に1944年の写真はたまらないので、欄外のリンクから見てみると他の写真を見てみることを勧める。
1944年
2008年
2016年
1944年
2008年
2016年
たった8年だが劣化が激しい。酸性雨などの影響だろうか?
1944年
2016年
屋根で風化を抑えてるが代わりに風情に欠けるのはしょうがないところ。
さらに全部囲ったものも。。最近は周りを公園にするなど保全に力をいれているようだ。
ただ、やはり私は生活の一部に溶け込んでいたり、野原にあるのが好きである。散歩しててふいに現れたら興奮するだろう。
もっと贅沢いうなら1944年の陵墓石刻を体験してみたいが叶わぬ夢である。
参考サイト(中国語)
1944年
http://www.52114.org/wx/show-760221.html
2008年
http://blog.sina.com.cn/s/blog_5a2345ec0100aw08.html
2016年
http://www.360doc.com/content/16/0402/07/32137164_547235019.shtml
六朝吧(地図を引用)
http://tieba.baidu.com/f?kw=%E5%85%AD%E6%9C%9D&ie=utf-8
wikipedia
https://zh.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E6%9C%9D%E9%99%B5%E5%A2%93%E7%9F%B3%E5%88%BB
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